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HANAEMIコラム

【振袖の柄と色】

華やかな成人式の振袖には、それぞれの思いが込められています。

 

今回は、選ぶ色柄が持つ意味や雰囲気をご紹介します。

▷振袖の色と意味

*赤

赤の振袖は、不動の人気です。赤にも、様々な色味のものがあり深い赤や朱色など柄や色味の濃淡により、まったく雰囲気が違います。

 

赤は、元来縁起の良い色とされ、太陽や日、血といったエネルギーをつかさどる神聖な色。

魔除けや、無病息災の意味も込められており、成人の証に華やかで、縁起の良い赤が選ばれることが多いのです。

 

*白

ここ最近、白い振袖は人気が高まっています。白無垢やウエディングドレスが

 

白なのは、純粋でけがれがない色だからですが、純粋、清楚、無垢など清らかさを表現できるのは、なんといっても白。

 

白にも、青みがかった白や、ベージュ、オフホワイトなど、振袖には様々な色があります。振袖の柄が映える白もおすすめです。

 

*青

青や、水色の振袖は、近年人気が出てきました。濃い青はインパクトがあり、凛としたイメージのなるので、おしゃれ上級者には人気の高い色となってます。

 

水色はふんわりとした印象なのでかわいらしい感じになります。

青は、空や海の色で、大いに人生を謳歌して欲しいと願う色です。

知的で、冷静という意味もあるそうです。

 

*緑

ここ最近では、緑の振袖が特に人気です。

新芽の色や木々の色など、癒しや調和を意味する緑色は、振袖にも多く用いられています。

 

昔の十二単にも、必ず緑は取り入れられていて、位の高い女性たちが身につける色でした。

 

そんなことから、成人を迎えた女性の未来にたくさんの幸せがあるようにと祈りを表現する色でもあるそうです。

 

*紫

日本のみならず、世界的にも品格の高い、高貴な色とされてきた紫。

 

濃い紫は、高級感があり優雅な雰囲気になり、ラベンダーなどの薄い紫はふんわりとしたイメージの中でも個性がひかる感じになります。

 

一生涯、豊かな生活を過ごしてほしいという願いが込められた紫は、数があまり多くないので、人とかぶりたくない!という方におすすめです。

 

*黒

何色にも染まらない色と言われてきた黒。

神秘的な色とされる黒は、黒留袖など正式な装いの代表とされる色です。

 

黒髪の日本人には、黒い振袖は人を選ばず似合う色で、シックで高級感を醸し出すことができます。

 

黒の振袖には、地模様や、金糸や銀糸などが入ってるものが多く、ワンランク上の装いとなります。

 

*ピンク

従来からピンクの振袖は人気です。女性らしさを象徴する色なので、可愛らしい雰囲気を演出できること間違いなしです。

 

春に咲く桜などの花に代表される、これから暖かくなる季節を代表する色、つまりは、未来が明るく広がっていくことを表現する色です。

 

最近の傾向では、キュートなだけでなく、くすみピンクなどで落ち着いた大人の雰囲気を出せる振袖も人気です。

▶︎振袖の柄の意味

*桜

日本には四季があり、着物の柄に花が入っている場合には、その四季の花々の季節に合わせた時期にしか着られないのが元来の和装のマナーですが、実は桜だけは別格。どんな季節でも、桜の花の柄は着ることを許されているのです。

 

日本を代表される花といえば、桜。春に咲き誇る桜は、成人した女性の晴れの日のお祝いにふさわしい、明るい未来を象徴する柄です。

 

*鶴、亀

「鶴は千年、亀は万年」と言われるように、鶴と亀は長寿の象徴です。健康や繁栄を願う絵柄で、和服にはよく使われる柄です。

 

大空に羽ばたく鶴、大海原を悠々と泳ぐ亀は、輝く未来になぞられているのです。帯にもよく用いられています。

 

*松、竹、梅

常緑の緑をたたえる松は、健康を。天に向かってまっすぐ伸びる竹は、健やかな健康を。寒空で咲く梅は、逆境でも耐えられる力を。

 

それぞれに、意味があり縁起が良い松竹梅の絵柄は、振袖に多く取り入れられます。絵柄の表現も古典的なものから、モダン柄にも良く取り入れられており、振袖に彩りを与えます。

 

*扇、御所車、貝桶ほか

平安時代の貴族たちの遊びや、乗り物など、縁起が良く幸運を招く図柄は、古典柄振袖に多く描かれています。

 

高貴な身分の証であり、一生涯にわたり、豊かな人生を歩めるように願いがこめられています。古くから伝わる和柄は、振袖に美しく映えます。

 

*椿、牡丹

椿は、昔から魔除けの意味がある花とされています。花が開いてから、ポトリと落ちるため、縁起が悪いという方もいますが、幾重にも重なる大輪の花は、優美で美しいものです。

 

牡丹は、「幸福や富」を象徴する花であり、小さな蕾に対して、大輪の花を咲かせることから、「いつか大きく咲きますように」という願いも込められています。

 

*バラ、ユリ、胡蝶蘭他

日本古来の花々は、季節を表すことが多いですが、バラなどの海外から渡ってきた花々の絵柄は、「季節を問わず、和服を着られる」と人気です。

 

特に、モダン柄の振袖に取り入れられることが多く、個性的な振袖を考えている方なら、一度試してみてはいかがでしょうか。

 

*蝶

蝶も、モダン柄の振袖に良く見られる絵柄で、幼虫からさなぎ、そして美しい蝶へと姿を変えて、大きく羽ばたいていく姿から、「不死」の意味を持つ幸運の柄です。

 

未来に向かって、悠々と飛び立つという願いを込めて、振袖の絵柄に取り入れられています。

 

▷まとめ

いかがでしたか?日本人は、四季の移り変わりによる、色彩や景色の変化を敏感に感じ取り、衣服の色に取り入れてきました。それぞれに美しい、四季という季節を持つ日本で生まれた、和装の第一礼装の振袖の色や柄には、様々な意味がこめられています。

 

こういった意味を知りつつ、振袖も選んでいくとより楽しく選べるのではないかなと思います^^

 

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